RUDE MAGAZINE
旅の原点
RUDE GALLERY 代表のカタヤナギです。ルードギャラリーに関わる物事について、ゆっくりですが紹介していきます。昨年、20周年を記念して RUDE GALLERY MAGAZINE を創刊しました。沢山の人達にご協力いただき、とても感謝しています。その中からまずは、ルードギャラリーの主軸である音楽と服とのお話しを……。
音楽が好きで好きで、渋谷の小さな服屋を始めた。
夢は大好きなバンドの衣装を作ること――。
THEE MICHELLE GUN ELEPHANTの解散も決まっていた、2003年『THE RUDE SHOW』。制作は SMASH、企画演出を RUDE GALLERY が担当。音楽イヴェントをルードギャラリーの存在意義軸のひとつと考えていたので、是が非でもと、出演依頼と同時に衣装制作をオファー。数日後、念願叶い、承諾されたのだ。RUDE GALLERY の“音服”づくりがはじまった瞬間だった。早速、衣装制作スタッフ数人と共に緊張の中、新宿の事務所へ向かった。チバサン、キュウちゃん、ウエノサン、そしてアベさん。メンバーにイメージを伝え、採寸していく……。
THEE MICHELLE GUN ELEPHANT と言えば、並木のスーツが有名だ。それと、イギリスのパブ・ロック。でもここは、江戸城のお膝元である、東京赤坂 BLITZ のステージだ。デザイン・ソースは燕尾服。ロックと正装服のMIX。燕のように色気のある、ベルベット生地。白地の綺麗なシャツに、編み上げのレザーブーツ。頭のてっぺんからつま先まで RUDE GALLERY――。そしてライブ本番、後部座席から見た大きなステージは、興奮と感動が混ざり合った、鮮やかな世界でした。
これが、ルードの“音服”づくり、旅のはじまり。
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